厚真町古民家移築再生整備

所 在 地 北海道厚真町
主要用途 ホテル
構造規模 木造平屋建て
面  積 330㎡


 厚真町の開拓期に建てられた歴史的建築物であり、富山県入植者の中型民家の特徴である「枠の内工法」という建築様式の建物であり、後世に残すべき貴重な遺構である。これらの工法を特徴とする広間、仏間、帯戸・欄間意匠の保存・再生を可能とする建築計画とし、かつての姿を再現、かつ宿泊施設として新たな魅力を加えた建物として計画した。
 2階部その他の増築改修により創建時の姿が明確ではなかった部分も含め解体時調査の上、学識経験者の意見も取り入れ、創建時の外観を復原した。
住宅としての利用からホテルとしての利用へシフトし、環境保全林全体を活かした長期滞在が可能な環境整備をすることで新たな魅力を付加し、アフターコロナの需要に応える、末永く愛される古民家ホテルとしての再生を目指した。